【レポート】9月4日(日)浅草・花やしき内 浅草花劇場 12時

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 約3ヶ月ぶりのPURE-J浅草大会。大空ちえは海樹リコとの同期タッグ『Sea Sky』でアイガー&米山香織と対戦。アイガーに怖気づきながらもドロップキックなどを撃ち込んでいく2人だが、海樹のドロップキックをアイガーが大空に誤爆させると、すかさず米山がセントーンでアシスト。2人を分断させたアイガーがラリアットで大空を仕留める。


 第2試合は『WANTED☆ウォリアーズ』KAZUKI&谷ももと、『チェレオ』Leon&チェリーのタッグ対決。互いに合体技を繰り出していくと、KAZUKIと谷はコーナー最上段からのニーをチェリーに対し連続で投下してチャンスをつかむ。しかしLeonが2人まとめてスピアーでなぎ倒すと、チェリーがさくらんぼ狩りで絞めあげて谷からギブアップを奪った。


 中森華子はほぼ同期にあたる水波綾との初シングルマッチ。キックの連打からディスティニー・ハンマーを放つ中森に対し、水波は裏投げの連発からラリアットを叩き込むと、最後はホットリミットで3カウントを奪い力強いガッツポーズを決めた。


 8・11後楽園大会でPOPチャンピオンとなった久令愛は、櫻井裕子を相手に初防衛戦。コブラツイストやドラゴンスリーパーなど必死な形相で絞り上げる櫻井だが、これを凌いだ久令愛は投げっぱなしのジャーマンから変形のラ・マヒストラルへ。トラースキックを撃ち込んでからバックを取った久令愛が、鮮やかなタイガー・スープレックスを決めて初防衛に成功。


 マイクを持った久令愛は「私としては初めての防衛戦でした。お互い真っ向からぶつかってやり合うのが好きだなっていうのは、この試合でも強く感じました。そんな方と試合ができたことを私はとてもありがたく、嬉しく思います。これからも“POPといえば久令愛”だという時代を必ず私は作っていきますので応援してください」と決意を述べる。


 中森華子から優宇へ流出してしまったPURE-J認定無差別級王座への挑戦権を懸けて、ライディーン鋼とAKARIがメインイベントで一騎打ち。打撃と関節技のコンビネーションを見せるAKARIに、ラリアットの連打からフライングニールキックをカウンターで決めた鋼はジャーマン、バックドロップと攻勢に出る。コーナー最上段に上った鋼はとどめを狙ってムーンサルトプレスを放つが、これをかわしたAKARIはチョココロネで丸め込み逆転のフォール勝ち。マイクを持ったAKARIは「勝ったぞーっ!! 次の挑戦者は私だ! PURE-Jのシングルチャンピオンになれるように頑張ります! 皆さん応援よろしくお願いします」と叫んだ。


 PURE-Jの選手によるカーテンコールでは、大空が「負けてしまったんですけども、リコと2人でこれからタッグベルトとかに絡んでいけたらなと思います。応援よろしくお願いします!」、Leonは「チェリーとのタッグ『チェレオ』なんですけども、結成して1年が経ちました。これからタッグチームとしてもっともっと進化して、またベルトも狙っていきたいと思うんで」、谷は「WANTEDもベルトをあきらめてませんので! 皆さん応援よろしくお願いします!」とそれぞれ主張し、KAZUKIは谷に「WANTEDでタッグのベルト狙っていこうね」と言葉をかける。中森は「水波選手と初シングル、負けてしまって今本当に悔しい気持ちでいっぱいです。今日の借りはどこかで何倍にもして返したいと思いますので」、鋼は「もっともっと強くなってチャンスをつかんで、2冠チャンピオンになりたいと思います」と巻き返しを誓う。

 無差別級王座への挑戦権を獲得したAKARIが「1番近い板橋大会で挑戦したいです」とアピールすると、ボリショイは「9月23日、優宇選手のスケジュールをおさえているので無差別級選手権、決定です」と即決。最後はAKARIのかけ声による「J」のポーズで大会の幕が下ろされた。


以下、各選手のコメント

★AKARI
 「すごい楽しかった。勝てて私もビックリしました。鋼さんはすごい強い。鋼さんに勝つのは2回目で、前回は亀アリーナでの2カウントルールでラ・マヒストラルで勝ちました。でも、この試合は全然違いますね。すごいやりたかった試合に勝ってメッチャ嬉しい。5月の浅草大会で優宇選手とシングルやって、ベルトを持った優宇選手ともう1回やれるのはすっごい嬉しい。メッチャ頑張ります。皆さん応援よろしくお願いします」


★久令愛
 「防衛戦は初めてだったんですけど。前日にアイスリボンさんで前哨戦でタッグで当たらせてもらって、イメージしていた通り気迫、顔の力…(笑)。キラキラしている柔らかい雰囲気とは裏腹に試合になると闘う気持ちがすごい。実際リングで当たってみたら“思い切りやり合えるって楽しいな”ってすごい思いました」
 ━━ベルトの初防衛戦にどんな気持ちで臨んだ?
 「今までは挑戦する立場でしか挑んだことがなかったんですけど、今まで経験してきてないことっていうギャップは感じていて…。チャンピオンになって誰からの期待も高くなるというか、自分が考えているラインより“たぶん遥か上をファンの人たちは見てるだろうな”っていうプレッシャーといいますか…いい緊張で消化できたんじゃないかと思います」
 ━━今後に向けて。
 「やっぱりプロレスをやる人間としては、チャンピオンではあるけれど毎回毎回を全力で楽しめたらなって思うし、やっぱりチャンピオンが楽しめていないと相手も思い切りやれないと思うので。意地張ってやり合うだけがプロレスじゃないんだなっていうのを今日すごい感じたので、そういう気持ちも忘れずにこれからもいろんな方と試合をしていけたらなって思いました」


★櫻井裕子
 「けっこう攻め込んで、絶対に私がベルトを獲ってCOLOR’Sに持って帰ろうと思ってたんですけど、ドラゴンスリーパーを切り返されたりでちょっとずつ気持ちの焦りというか、上手く最後は捕らえられてしまったのかな? って思います」
 ━━久令愛について。
 「1番最初は去年のアズーリFMの試合で、その時は組ませて頂いてすごい相性がいいというか、一緒にやってて気持ちのいい試合をする方だなと思ってたので。前回SAKIさんと組んでPURE-Jさんに出させて頂いた時、獲ったのはSAKIさんなんですけど試合してて楽しいなっていう感じだったので。たぶん自分的には相性のいい選手なのかな? とは思います。だからシングルっていうのがすごい楽しみでした。POPのベルトって挑戦するのが4年までで、もう11月で4周年を迎えてしまうので…。あと2ヶ月と10日ぐらいですけど、この1回だけで終われないなっていう気持ちがやっぱあるので。どこかしらでタイミングを見つけて挑戦させてもらえたらなと思ってます」